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所長コラム 8月号

~ 2023年08月14日

所長コラム 8月号


[  廃業、譲渡のすすめ  ]


  倒産情報を調べていると「株式会社JS(旧・株式会社自笑亭)(浜松市)7月4日静岡地裁浜松支部より特別清算開始決定を受けた。当社は弁当・惣菜の製造で地域での知名度は高く、JR浜松駅構内で駅弁販売や立ち食いそば・うどん店を経営していた」が目に飛び込んできました。自笑亭の山本社長とは、以前交流会で名刺交換をしていたので驚きでした。興味がでて、自笑亭様のホームページを見ると「一部SNS上の株式会社JS(旧㈱自笑亭)倒産の情報について、自笑亭株式会社と株式会社JSとは関わりのない会社です。自笑亭㈱は、㈱遠州米穀(本社磐田市)の関連会社です。ご安心してこれからもご利用ください。」と掲載されていました。また、他の情報を見ると、令和4年1月、遠州米穀がM&A(企業の合併・買収)で自笑亭の親会社となった記事がありました。(想定で遠州米穀が自笑亭を設立、旧㈱自笑亭の弁当等事業を買収、令和5年7月1日㈱自笑亭倒産。本社はいずれも神田町518ですので、不動産も買い取っているのではと思います。)旧自笑亭は、経営状況が悪い企業だったと思われます。私が思うことですが、経営状況が悪い企業が継続することより、良い会社が、M&Aで買収し、創業の理念、歴史を引き継ぎ(企業の強みの部分)良い経営をしていく、社員さんは安心でき喜び、我々消費者もお店が残ることで、浜松の駅弁(自笑亭のブランド)続く、良いことだと思いました。
 私のお客様にもありました。3年前に金融機関からの紹介で関与、当時から債務超過、利益も出ていません。社長が死亡、相続放棄、破産手続き、事業の一部、社員(パートさん)は、取引先が引継いでくれました。社員さんも正社員にしてくれるとの話もでています。残地は共同住宅建築中です。借入金は保証協会付けで貸倒れ、国民負担となりますが、社員さんは安心、経済効果はあり、税収確保となります。赤字会社は税金を納めていません。世間で言われている「ゾンビ企業」(数年にわたって債務の利払いすらままならず、経営が破綻状態にあるのに、銀行や政府などの支援によって存続している企業、18,8万社)の整理を行い、事業の譲渡(M&A)や社員の移動(転職)を行えばと思います。経済活動が活発になり、税収も増え生産性も上がると思います。国も金融機関、商工会も、創業支援や新規事業支援は積極的に行いますが、廃業支援は行いません。数年にわたっての赤字企業は、社長の年齢も上がり老化、回復は不可能だと思います。廃業(倒産)の進めを行い、企業間の再構築を行えばと思います。

髙林幸裕

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